KNX IoTは、IoTの力と柔軟性でKNX規格の機能を拡張します。 その結果、KNXデバイスをIoTデバイスやクラウドベースのサービスと統合でき、先進のスマートビル オートメーション システムの構築が可能になります。 KNX IoTを使用すると、デバイスはIPネットワークを介して通信できるため、デバイスの接続と制御方法の柔軟性が向上します。KNX協会は、IPv6とThreadを介したKNXデバイス間の接続を可能にするKNX IoT Point APIのオープンソース実装を提供しています。Nordicでは、KNX IoTをnRF Connect SDK、nRF52840 SoC、nRF5340 SoCと動作するように統合しました。
KNX IoTの利点
KNX IoTは、IT機器や一般的なIPベースの物理的輸送機器と連携し、IPベースで、ITネットワーク上で利用でき、安全性、信頼性、将来性を考慮して設計されています。
KNX IoTは、既存のKNX技術との相互運用性を保証し、オートメーション プロジェクトのセットアップにおいて無限の柔軟性と個別化を提供します。これにより、メーカーが異なる機器同士が通信できます。
KNX IoTは、安全で信頼性の高いシステムを提供します。セキュリティをシンプルにし、迅速で容易なインストールプロセスを提供します。また、ETS Inside等のツールを使用するとユーザーが小変更を自分で行うことができ、ユーザーとエキスパート双方の時間を節約できます。
KNX IoTは、IoTデータと情報をより簡単に理解できるようにし、IoT内のデバイスを特定できるようにし、KNXメンバーがデータにさらに意味を付加できる「サードパーティAPI」と呼ばれる新しい、規格化されたKNX IoTインターフェイスを提供します。
KNX IoTはクラウド アプリケーションをサポートし、必要に応じた情報のサブスクリプションを可能にし、クラウドへのデータ転送の数を最小限に抑え、コストを削減します。サードパーティAPIは最先端のITセキュリティも提供します。
KNX IoTは、IPベースの技術、相互運用性、セキュリティ、柔軟性、使いやすさを提供し、スマートホームやスマート ビルディングにとって重要なソリューションとなっています。
KNX IoTアプリケーションの開発方法
上位システムや(KNXをサードパーティ製の非KNXデバイスに接続する)統合プラットフォーム経由でKNXデバイスからデータを取得する場合、KNXプロトコルを知らなくても、メーカーに依存しない規格化されたRESTful API経由で以下のデータにアクセスできます:
- 設置場所(部屋)はどこか
- どの機能(照明、暖房/冷房等)が場所に影響を与えるか
- その機能に関連したデータは何か
- 装置が物理的に設置されているのはどこか
詳細は営業担当にお問い合わせください。
KNX IoTにおけるNordicセミコンダクターの役割
NordicセミコンダクターはマルチプロトコルSoCのリーディング プロバイダーです。IoTの全基盤技術をサポートするというNordicのコミットメントが、特に小型、低消費電力の組み込みデバイス向けに開発されたKNX IoT仕様と関連オープンソース ソフトウェア スタックの採用につながりました。
NordicはIoTの導入における相互運用性、効率性、セキュリティの重要性を理解しています。そのため、IPv6ベースの低消費電力・低レイテンシのメッシュ ネットワーク プロトコルであるThreadの開発に積極的に参加してきました。Threadは、特にIoT環境全体で信頼性の高い相互運用性と共存を確保するために設計されています。
KNX協会への参加を通して、信頼性が高く、効率的でセキュアなソリューションを提供するNordicの取り組みを強化してきました。Nordicは2016年にOpenThreadプロジェクトが発足して以来、Thread技術の最前線に立っており、OpenThreadスタックの量産サポートを提供した最初の半導体企業であることに大きな誇りを持っています。次のステップとして、急速に進化しているKNX IoT領域向けに実用サンプルを製造します。
KNX IoTにおける接続性、相互運用性、革新性の限界を押し広げ続けるエキサイティングな旅に、ぜひご参加ください。NordicセミコンダクターのマルチプロトコルSoCソリューションを使用することで、拡大を続ける市場のニーズに応える、信頼性と効率の高いThread製品を自信を持って設計できます。