1. Home
  2. ブログ

    Apple Find MyとGoogle Find Hubに対応した持ち物トラッカー デバイス

Apple Find MyとGoogle Find Hubに対応した持ち物トラッカー デバイス Nordic Semiconductor February 17, 2026

Chipolo LOOP、POP、CARDは、無線通信レンジの拡大と複数プラットフォームとの互換性を提供し、ユーザーが鍵、バッグ、財布等の大事な持ち物を探すのに役立ちます。

Chipolo LOOP、POP、CARDは、無線通信レンジの拡大と複数プラットフォームとの互換性を提供し、ユーザーが鍵、バッグ、財布等の大事な持ち物を探すのに役立ちます

持ち物トラッカーの市場が成長するにつれ、信頼性の高いカバレッジと接続性がますます重要になっています。市場調査会社Parkes Associates[1]は、2024年後半時点で米国ブロードバンド接続世帯の約12%が、持ち物追跡用のスマートタグを所有していると報告しています。これは、2022年前半の約7%から増加しています。

「持ち物トラッカー市場は成長を続けています」と、持ち物トラッカーのリーダー企業Chipolo社の共同設立者兼CEO、Primož Zelenšek氏は述べています。「事実、この4年間市場は前年比7.76%の成長を続けています。これは、利便性と安心感を求める需要を浮き彫りにするものです。」

この勢いは、AppleのFind MyやGoogleのFind Hubといった主要ネットワークの急速な拡大に反映されています。Parkes Associatesによる同調査報告書によると、最近のスマートタグ購入者の69%がApple社製品を選んでおり、現在Apple社が市場をリードしています。しかし、特にiOSデバイスとAndroidデバイスが混在する家庭では、相互運用性に課題が残っている状態です。

「家族で別々のプラットフォームの製品を購入せずに済むよう、消費者は今後ますますひとつのトラッカーがiOSデバイスとAndroidデバイスの両方で動作することを期待するでしょう」と、Chipolo社ハードウェア エンジニアリング担当副社長、Jure Zdovc氏は述べています。

通信レンジの拡大による、正確で信頼性の高い追跡

このようなニーズに対応するため、Chipoloは鍵、バッグ、財布、パスポート等の日常的な貴重品向けに設計された、小型軽量のトラッカーを発表しました。ラインナップにはChipolo POP、Chipolo LOOP、そしてクレジットカードサイズのChipolo CARDがあり、それぞれ互換性、通信レンジの拡大、バッテリーの長寿命化が図られています。CARDは財布、パスポート ホルダー、IDケースに収納するように設計されています。POPとLOOPはキーホルダー、キャリーケース、アウトドア用品などに取り付けることを想定しています。

スマートフォンとペアリングしておけば、世界中の何億ものデバイスから成るプライベートでセキュアなネットワークを利用して、Appleの「Find My」またはGoogleの「Find Hub」で紛失した持ち物を探すことができます。各トラッカーは大音量で音を鳴らすことができ (LOOPは125 dB、POPは120 dB、CARDは110 dB)、衣服の内側にあっても、別の部屋にあっても、その場所を確実に聞き取ることができます。

各製品とも無線接続にNordicの次世代SoCであるnRF54L15を採用しています。このSoCは高効率MCUと超低消費電力2.4 GHz無線モジュールを備えており、本アプリケーションに必要な、堅牢で長距離のBluetooth® LE機能を提供します。

「ほとんどの人は、家の中や家の近くで置き忘れたものを見つけるためにトラッカーを使います」とZdovcは述べています。「レンジが広ければ、別の部屋からトラッカーを鳴らすことが容易です。例えば、家の中からでも裏庭にあるトラッカーを鳴らして鍵を探せます。また、家から離れた遠い場所での落し物が、その近くを通った人のスマートフォンで検出される可能性も高まります。」

nRF54L15は、+8 dBm (CSP)または+7 dBm (QFN)の最大送信出力と、1M Bluetooth LEで-96 dBmの受信感度に対応しています。この性能により、LOOPとCARDは最大120 m、POPは最大90 mをカバーでき、近くにある持ち物の検出半径が大幅に広がりました。

LOOPはNordicの超小型nPM1100電源管理ICも採用しており、高効率のUSB-C充電に対応、保管および輸送中のバッテリー寿命を最大化しています。

超低消費電力により、バッテリー寿命の延長を実現

「レンジを広げるにあたり、バッテリー寿命を縮めないことは非常に重要です」とZdovcは述べています。「NordicのBluetooth LE SoCは、高い電力効率を維持したまま、高い送信出力と高い受信感度を実現しています。これは、エンドユーザーが期待する6~12か月のバッテリー寿命に直接寄与します。

nRF54L15は消費電力が低くなるように設計されており、RXは3.4 mA、0 dBm (3 V)の時TXは4.8 mA、スリープモードはわずか0.7~2.9 μAです。

「バッテリー寿命は、チップの選択における重要な指標のひとつです。」とZdovcは述べています。「Chipolo POPは、交換可能なCR2032コイン電池を使用し、最大12か月間使用できます。LOOPとCARDは充電式バッテリーを採用しており、1回の充電で約6か月間使用できます。LOOPはUSB-Cで充電します。CARDはQiワイヤレス充電器に自動的に位置合わせされます。

「同じデバイスでAppleのFind My、GoogleのFind Hub、Chipoloの機能に対応するには、大容量のメモリも必要でした」とZdovc氏は続けます。「NordicのnRF54L15 SoCは1.5 MBのNVMと256 KBのRAMを内蔵しており、旧世代程度の製品コストでありながら、必要な容量を備えています。

これらのトラッカーは、Chipoloコンパニオンアプリにより、LOOPおよびCARD向けの「Ring and Blink」を含む各種ツールを提供します。「Ring and Blink」を使うと、音だけでなくライトが点滅するため、暗い場所でも持ち物を見つけやすくなります。アラートの音量は、AndroidではFind Hub、iOSではChipoloアプリで調整できます。

このアプリには「Call Your Phone」等の機能も含まれます。この機能を使うと、トラッカーをダブルクリックしてスマートフォンを鳴らし、その場所を探すことができます。スマートフォンをマナーモードにしていても音を鳴らせます。Androidであれば「Out of Rangeアラート」が使えます。これは、持ち主がChipoloデバイスの通信レンジから外れると通知する機能です。

環境に配慮したトラッキング ソリューションの提供

製品設計においては、サステナビリティも重要な点でした。これらデバイスの筐体では使用済み再生プラスチックを50%以上使用し、堅牢で質感のあるものとしました。CARDとLOOPはともにIP67の防水・防塵性能を備えており、真水で水深1 mに30分間耐えられます。

「私達は、トラッカーの進歩に新たな一歩を踏み出すことに興奮しています」とZelenšekは述べています。「消費者の環境意識はますます高まっており、買い物をする際の重要な要素として78%がサステナビリティを挙げています。私達は、より環境に優しく、ユーザーにとってより便利なものへと飛躍するために、新製品を進化させたことを誇りに思います。」

「私達はこれまでも長い間、Nordicのソリューションを使ってきました」とZdovcは付け加えます。「素晴らしいサポート、豊富なドキュメント、ZephyrベースのnRF Connect SDK等の使いやすい開発ツールは、弊社のトラッカーのようなバッテリー寿命の長い製品の迅速な市場投入をいつも可能にしてきました。Nordic製品を使って開発を行うのはいつも楽しい体験です。」

参考文献:

1. Parkes Associates、米国インターネット世帯におけるスマートタグの普及率は、2022年第3四半期の7%から12%に上昇

Short Range

Bluetooth LE and multiprotocol SoCs (Thread, Matter, Zigbee) for short-range IoT.

Long Range

Cellular IoT SiPs for LTE-M/NB-IoT, GNSS, DECT NR+ and NTN.

Wi-Fi

Low-power Wi-Fi 6 companion ICs with 2.4 GHz/5 GHz options and WPA3.

Power Management ICs

PMICs for battery-powered devices, with charging and regulation options across the nPM family.

AI and Software Tools

Tooling and IP to accelerate edge AI development and deployment.

Nordicニュースレターをご購読ください

NordicとIoTの最新情報をお送りします

購読する