nRF52805 SoC (System on Chip)は、業界をリードするnRF52シリーズを補強する、小型2層基板設計向けに最適化されたWLCSPのSoCであり、低コスト アプリケーションに理想的です。ビーコン、使い捨て医療機器、センサ、スタイラス、プレゼンター等のアプリケーションに最適です。
nRF52805は、64 MHzで動作するArm® Cortex®-M4プロセッサを実装しています。192 KBのフラッシュと24 KBのRAMを備え、2チャンネル12ビットADC、SPI、UART、TWI、QDEC等、さまざまなアナログおよびデジタル インターフェースも統合しています。
nRF52805は、Bluetooth Low Energyおよび2.4 GHzの独自プロトコルをサポートするBluetooth 5.3 SoCです。Bluetooth高スループット2 Mbpsに対応し、より高速で効率的なデータ転送が可能です。Bluetoothチャンネル選択アルゴリズム#2 (CSA#2)により干渉を低減し、共存性を改善します。また、2.4 GHzの独自プロトコルにも対応しています。無線機の送信出力は最大4 dBm、感度は-97 dBm (1 Mbps Bluetooth LE)です。
nRF52805はNordicの最小パッケージである2.48x2.46 mmのWLCSPで提供しており、2層基板の設計向けに最適化されています。小型設計では通常、4層基板が必要となり、コストが大幅に高くなってしまいますが、nRF52805ならば2層基板のまま小型設計が可能です。9.5x8.8 mmのリファレンス レイアウトを提供しています。このレイアウトでは10本のGPIOがすべて使用可能であり、必要な外付け受動部品はわずか10個(クリスタルの負荷コンデンサ2個を含む)です。
推奨開発キットはnRF52 DKです。nRF52805をエミュレートし、カスタムボードに移行する前の、開発の出発点として使用できます。