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    Nordic Semiconductor、IoTデバイス向けに高度なバッテリー・インテリジェンスを提供する、新「Fuel Gauge v2.0」を提供開始

Nordic Semiconductor、IoTデバイス向けに高度なバッテリー・インテリジェンスを提供する、新「Fuel Gauge v2.0」を提供開始 Nordic Semiconductor July 5, 2026

先進のバッテリー健全性(State-of-Health)監視と、フリート全体のバッテリー状態の可視化機能を、nRF Connect SDK 3.4.0を通じてすべての開発者が利用可能に

先進のバッテリー健全性(State-of-Health)監視と、フリート全体のバッテリー状態の可視化機能を、nRF Connect SDK 3.4.0を通じてすべての開発者が利用可能に

低消費電力ワイヤレス接続ソリューションのグローバルリーダーであるNordic Semiconductor(OSE:NOD)は、パワーマネジメントIC(PMIC)「nPM1300」および「nPM1304」向けの「Nordic Fuel Gauge v2.0」の提供を開始したと発表しました。本ソリューションは、nRF Connect SDKバージョン3.4.0-rc2を通じて利用できます。2026年3月に開催されたEmbedded World 2026で初めて公開された本ソリューションは、充電式バッテリーを搭載する幅広いIoT製品への量産導入が可能になりました。

今回の提供開始により、これまで高価格帯の民生用電子機器に限定されていた高度なバッテリー・インテリジェンスを、追加のハードウェアコストなしでIoTエコシステムに導入できます。開発者は、設計検証から製品寿命末期のフィールド運用に至るまで、バッテリーの健全性に関する実用的な情報を把握できるようになります。また、今後施行されるバッテリー交換に関する法規制への対応に向けた明確な道筋も得られます。

Nordic SemiconductorのPMIC製品ディレクターであるGeir Kjosavikは、次のように述べています。「電気自動車、ノートPC、スマートフォンなど、バッテリーを多用する製品では、バッテリーの健全性を追跡する高度なシステムが長年にわたり採用されてきました。Fuel Gauge v2.0により、追加コストを発生させることなく、同様の情報をあらゆる充電式IoTデバイスで利用できるようになります」

Fuel Gauge v2.0により、追加コストを発生させることなく、同様の情報をあらゆる充電式IoTデバイスで利用できるようになります

Nordic Semiconductor
PMIC製品ディレクター
Geir Kjosavik

バッテリー監視の新しいアプローチ

市場に展開されたIoTデバイスにおけるバッテリーの健全性を監視することは、これまで製品開発における最も困難な課題の一つでした。従来のバッテリー残量ゲージIC(Fuel Gauge IC)は、固定モデルやクーロンカウンティング方式に依存していますが、いずれも時間の経過とともに測定誤差が蓄積し、バッテリーの長期的な劣化状況を把握することはできません。そのため、バッテリー健全性(State of Health:SoH)のデータがなければ、メーカーはバッテリーの交換時期を予測できません。また、エンドユーザーがバッテリー性能の低下に気付いた時点では、すでに劣化はかなり進行しており、その後も悪化し続けています。

Nordic Fuel Gauge v2.0は、この課題を根本から解決します。バージョン1.0で実現した高精度な充電状態(State of Charge:SoC)推定機能を基盤とし、新たに適応型(アダプティブ)モデルを採用しました。このモデルは、初期のバッテリープロファイルと実際の使用環境におけるバッテリー挙動を継続的に比較します。これにより、充放電サイクル数と連動した高精度なバッテリー健全性(SoH)の推定が可能となり、長期的な劣化傾向を把握できます。また、バッテリーの経年劣化が進んだ場合でも、製品ライフサイクル全体を通じて高い測定精度を維持します。さらに、複数の交換可能なバッテリーパックを使用する機器では、アルゴリズムが各バッテリーパックのSoHを個別に追跡します。

本ソリューションでは、専用のバッテリー残量ゲージIC(Fuel Gauge IC)は不要です。専用ICと同等レベルの測定精度を、より低いシステムコストで実現するとともに、部品表(BOM)の簡素化や、スリープ時の消費電力ゼロを実現します。実現に必要なのは、nPM1300またはnPM1304に内蔵された電圧・温度・電流の測定機能と、ホスト上で動作する高度なアルゴリズムだけです。

Fuel Gauge v2.0は、nRF54シリーズやnRF91シリーズをはじめ、Nordic製以外のホストデバイスを含む、あらゆるホストMCUまたはワイヤレスSoC(System-on-Chip)上で動作します。

nRF Cloudとの連携により、フリート全体のバッテリー状態を可視化

Fuel Gauge v2.0は、Nordicのクラウド・ライフサイクル・サービスである「nRF Cloud powered by Memfault」とシームレスに連携し、独自のクラウドインフラを構築することなく利用できます。デバイスは、バッテリー健全性(State of Health:SoH)、充電状態(State of Charge:SoC)、および各種バッテリー性能指標を自動的にレポートします。これにより、開発部門や運用部門は、単一のダッシュボードからフリート全体のバッテリー状態を一元的に把握できます。異常を早期に検知し、充電パラメーターを最適化するとともに、実際のフィールドデータを活用して、次世代製品や将来のハードウェア改良に反映することが可能になります。

この機能は、製品ライフサイクル全体にわたって大きな価値を提供します。バッテリー劣化の進行を早期に検知することで、メーカーは性能低下が顕在化する前に、バッテリー交換のタイミングをユーザーへ事前に通知できます。その結果、保証対応コストの削減に加え、「修理する権利(Right to Repair)」への取り組みを支援するとともに、EU電池規則(European Union Batteries Regulation 2023/1542)への対応を容易にします。同規則では、製品のライフサイクルを通じて、携帯型バッテリーをエンドユーザー自身が容易に取り外し、交換できることが義務付けられています。

提供について

Nordic Fuel Gauge v2.0は、nRF Connect for Desktopから利用できる「nPM PowerUP」、およびnRF Connect SDKバージョン3.4.0-rc2のダウンロードを通じて、現在提供されています。詳細は、Nordicのbattery fuel gaugeページをご参照ください。

Short Range

Bluetooth LE and multiprotocol SoCs (Thread, Matter, Zigbee) for short-range IoT.

Long Range

Cellular IoT SiPs for LTE-M/NB-IoT, GNSS, DECT NR+ and NTN.

Wi-Fi

Low-power Wi-Fi 6 companion ICs with 2.4 GHz/5 GHz options and WPA3.

Power Management ICs

PMICs for battery-powered devices, with charging and regulation options across the nPM family.

AI and Software Tools

Tools and NPU to accelerate edge AI development and deployment.

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